仮想通貨ウォレットアプリGinco(ギンコ)の概要や特徴、使い方について解説していきます。
「ウォレットアプリGincoのセキュリティは厳重?」
「ウォレットアプリGincoの使い方を詳しく知りたい」
このような疑問を抱えていませんか?
通常、取引所が管理するウォレットで仮想通貨を管理している方が多くいらっしゃいますが、Gincoはご自身が持つアプリケーションで仮想通貨を自己管理することができるアプリです。
2018年には国内取引所のコインチェックやザイフがハッキング被害を受けたことでセキュリティ対策の甘さをユーザーから厳しく指摘されました。そのため、今後は取引所に資産管理を依存せずに個人で資産管理することが重要とされています。
そこで、本記事では初心者の方向けに、国内で人気のモバイルウォレットであるGincoの特徴や使い方をわかりやすく紹介していきます。
ウォレットアプリGinco(ギンコ)とは?
Gincoは株式会社Gincoが提供している仮想通貨ウォレットアプリです。
株式会社Gincoは代表の森川夢佑斗氏が京都大学在学中の2017年12月に設立した会社で、今では仮想通貨のモバイルウォレット開発、モンゴルでのマイニング事業、ブロックチェーン技術を活用したサービス開発などに取り組んでいます。
Gincoは日本の企業が開発しているため日本語に対しており、初心者の方でもわかりやすいデザインで設計されているため、多くのユーザーに支持されています。
そもそも仮想通貨ウォレットへ関心が向くようになったのは、2014年のマウントゴックスの横領事件や2018年1月の国内取引所のコインチェックNEM流出事件が大きく影響しています。
コインチェック社の発表ではNEMをコールドウォレットで管理していなかったことやマルチシグを取り入れていなかったことが発表されており、マウントゴックスの横領事件においてもマルチシグを取り入れていればこのような問題は防げたと言われています。
この事件の影響でユーザーには「仮想通貨資産を取引所に預けていては危険」という認識を持たれてしまい、多くのユーザーが仮想通貨の管理方法について再検討する機会になりました。
そこで、取引所に依存せずに個人で管理することができる仮想通貨ウォレットに注目が集まりました。
ウォレットには複数種類があり、Gincoはモバイルウォレットと言われるスマートフォンやパソコンで閲覧・利用可能なウォレットのため、非常に利便性が高い強みを持っています。
Ginco(ギンコ)の特徴
Gincoの特徴は以下の5つです。
- 対応通貨している通貨が18種類と豊富
- 安心のセキュリティ
- Airdropに参加できる
- 国内産で日本語に対応している
- 1000種類以上の仮想通貨を確認できるポートフォリオ機能
順に解説していきます。
対応している通貨が18種類と豊富
Gincoが対応している通貨は以下の通りです。
- Bitcoin
- Bitcoin Cash
- XRP
- Ethereum
- Litecoin
- Ethereum Classic
- Augur
- DigixDAO
- Enigma
- OmiseGO
- 0X
- Kyber
- Zilliqa
- Zilla
- Status
- Decentraland
- Swissborg
- TUSD
Gincoではビットコイン、イーサリアム 、ビットコインキャッシュ、リップル、ライトコイン、イーサリアム クラシックや主要なERC20トークンに対応しており、ウォレットアプリGincoのひとつで多種の仮想通貨資産をまとめて管理することができます。
もし、利用している仮想通貨ウォレットの対応している通貨の数が少なければ利用するウォレットを変えるか、ウォレットを複数利用する必要性が出てきます。しかし、Gincoの場合はその手間をかける必要がありません。
また、Gincoはイーサリアムベースの仮想通貨に対応した通貨を中心に取り扱っています。イーサリアムといえば、アプリケーションを開発するためのプラットフォームであり、様々なICOのベースとなっている仮想通貨です。
そのため、今後イーサリアムで多くのサービスが開発されれば、Gincoの需要もさらに高まる可能性があります。
安心のセキュリティ
Gincoのモバイルウォレットを利用すれば、取引所に管理を任せることなくご自身で資産を管理することができるため、外部からのハッキングを受けて資産を失う可能性が低いです。
そして、Gincoのウォレットにはクライアント型方式やSSL/TLS暗号化通信などのセキュリティ対策が施されています。
クライアント型方式
Gincoのウォレットは利用者自身が秘密鍵を管理して扱うクライアント型方式を採用しています。秘密鍵にはご自身が管理しているウォレットの資産へアクセスするための鍵の役割があり、厳重なセキュリティを保つことができます。
しかし、秘密鍵は自身で管理する必要がありバックアップをしなかった場合は、もう一度アクセスすることができず資産を永久的に紛失してしまうリスクもあります。そのため、個人でバックアップデータをきちんと管理することも重要になります。
SSL/TLS暗号化通信
GincoはSSL/TLS暗号化通信のセキュリティ技術を取り入れているため、ユーザーの個人情報や決済情報などの通信データが外部から不正に改ざんされるリスクは低いと言えます。
さらに、ユーザーの認証情報をAESという暗号化技術を利用することで通信情報の正当性を確認し、万が一SSL/TLS暗号化通信を破られたとしてもユーザーの情報が外部に漏洩しないように対策されています。
Airdropに参加できる
Gincoではユーザーが特定の条件を満たすことができればGincoから仮想通貨を受け取ることができます。Airdropとはトークンを発行している運営側や事業者がマーケティング目的で行う施策のひとつです。
過去には以下のようなキャンペーンが開催されています。
引用:Ginco公式サイト|Ginco Airdrop Vol.2 キャンペーン詳細
引用:Ginco公式サイト|Ginco Airdrop Vol.2 キャンペーン詳細
このキャンペーンは期限までにGincoウォレットを作成してくれたユーザーに対してビットコインキャッシュがAirdropされるというものです。
決して多額の料金ではありませんが、Airdropで条件を満たすだけでノーリスクで仮想通貨をもらえる大きなメリットがあります。
国内産で日本語に対応している
Gincoは国内のベンチャー企業が開発したため、日本語に対応しています。
もちろん、カスタマーサポートの窓口にも日本語で問い合わせすることができます。
大切な資産を預けているウォレットの運営元が日本語に対応していなければ英語が苦手な方にとっては不便さや不安も残ってしまいますが、その心配をせずに済みます。
1000種類以上の仮想通貨を確認できるポートフォリオ機能
Gincoでは1000種類以上の仮想通貨をポートフォリオで管理しているため、価格変動に合わせた仮想通貨の価格をリアルタイムでまとめて確認することができます。
一方で、ご自身が保有している仮想通貨資産をいくつもの取引所やウォレットで分けて管理してしまうと資産の確認をするだけでも時間がかかります。
瞬時に仮想通貨の価格を確認したい方、仮想通貨の値動きをまとめてチェックしたい方にとっては嬉しい機能です。
Ginco(ギンコ)を使う際の注意点
Gincoを使う際の2つの注意点について解説します。
スマートフォンの故障リスク
Gincoのようなモバイルウォレットはスマートフォン上で秘密鍵を管理しますので、スマートフォンが故障してしまったり、誤って初期化してしまった際には、ご自身の資産にアクセスできなくなる可能性があります。
しかし、ウォレット登録後に発行した復元フレーズの記録やスマートフォンのバックアップでそれらのリスクに対策することができます。復元フレーズについてはスマートフォンにメモしてしまうと故障してしまった際に確認ができなくなりますので、紛失することのないように保管するようにしてください。
ハッキングリスク
モバイルウォレットの場合は利用端末の中でのみ秘密鍵を管理しているため、取引所よりも安全に資産運用をすることができます。
しかし、モバイルウォレットの利用時はインターネットに接続しているため、外部からハッキングされる可能性もゼロではありません。もちろん、Gincoでもセキュリティ対策を実施していますが、不安のある方はウイルス対策ソフトを購入し、少しでも流出の可能性を減らしましょう。
もしくは、モバイルウォレットではなくオフラインで利用できるハードウェアウォレットを利用するようにしましょう。
インストールと登録をしよう
GincoアプリをApp Storeからインストールします。
ウォレットアプリGincoを開きます。
ユーザー名を任意で入力します。
暗証番号6桁を設定します。
利用規約に目を通し、問題がなければチェックを入れて「Gincoを始める」を選択します。
これで完了です。
基本的な使い方
Gincoの入金方法・送金方法について画像を用いてわかりやすく解説します。
入金方法
アプリを開くとトップ画面に表示設定をONにしている通貨が表示されます。
「受け取る」を選択します。
「QRコードを共有」を選択すればQRを送金者に共有することができます。「アドレスをコピー」を選択すれば画面に表示されているビットコインアドレスを簡単にコピーすることができます。
あとはご自身が利用しているウォレットから、こちらのアドレス宛に金額を指定して送金すればGincoへの入金が完了します。
送金方法
アプリを開くとトップ画面に表示設定をONにしている通貨が表示されます。
「送金する」を選択します。
送金する方法は「QRコード読み取り」「テキスト入力」などがあります。
ご自身が利用しているウォレットのビットコインアドレスのQRコードを読み取るか、アドレスをコピーペーストしてください。
画面に表示された送金先の情報に間違いがないか確認します。
「次へ」を選択し、金額を指定して送金すれば完了です。
セキュリティを高める使い方
Gincoでセキュリティを高める設定は主に以下の3つです。
- セキュリティ設定
- 暗証番号の変更
- 起動時に暗証番号を要求する
順に解説します。
セキュリティ設定
トップ画面左上のアイコンを選択します。
「セキュリティ設定」を選択します。
「バックアップを実行」を選択します。
ポップアップが表示されますので読んでいただき「次へ」を選択します。
「バックアップキーを表示」を選択します。
12個の単語のバックアップキーが順に表示されますので、ひとつずつメモしていきます。例えば、一つ目に「そんしつ」とメモをすれば、「次へ」を選択し二つ目をメモしていきます。
Gincoでは、バックアップキーのメモ(保管)をする際に紙とペンを用いることを推奨しています。スクリーンショットをしてしまうとスマートフォンが紛失したり故障してしまった際に利用できないリスクがあり、大切な資産を失ってしまう可能性があるためです。また、誤って第三者にバックアップキーの画像を送信してしまうなど、資産が流出する原因になりかねません。
暗証番号の変更
「セキュリティ設定」を選択します。
「暗証番号の変更」を選択します。
ここでははじめに設定した6桁の暗証番号を変更することができます。暗証番号についてはセキュリティ上、定期的に変更されることをおすすめします。また、他のウォレットと同じ暗証番号にしないように注意してください。
起動時に暗証番号を要求する
ここではアプリを起動する際に暗証番号を要求するかしないかの設定をすることができます。もし、暗証番号の要求設定をOFFにしてしまっているとスマートフォンを紛失してしまった際に、誰でもアプリ画面を操作・閲覧可能な状態になってしまいます。
万が一の時のためにもONに設定しておくことを推奨します。
Ginco(ギンコ)の口コミと評判
Gincoはネットで上でユーザーからどのような評価を受けているのでしょうか。
抜粋して紹介していきます。
デザインが好きになれるかどうか
Gincoデザイン最高にいい・・・とても好み。そして小林さんがおすすめしている時点でインストールしない理由がない😬仮想通貨のニュースサイトやアプリがどんどん出てきて私の選択基準が「デザインが好きになれるかどうか」になりつつある。 https://t.co/twb1NcLGzD
— ちな@サイト作成中 (@writer_nana313) 2018年4月7日
ウォレットアプリGincoのデザインはおしゃれで使いやすいことでユーザーからも高評価を得ています。日常的に利用するお財布がおしゃれであれば気分が上がるように、ウォレットアプリがおしゃれであればアプリを使うことに対してユーザーから好意を持たれるとも考えられます。
実際にこのユーザーさんがおっしゃるように「デザインが好きになれるかどうか」は今後のユーザー獲得において重要なポイントになるでしょう。
預金するだけで資産が増える
まさかのGincoのAirdropで5千円もらう笑#Ginco pic.twitter.com/SirFVFb7SJ
— Taiki💭 (@r_etx) 2018年7月12日
GinoではキャンペーンでAirdropを度々実施しています。キャンペーンの条件にもよりますが、一般的なAirdropでは預けている資産額や取引額に応じてAirdropで受け取れる額が変わります。
預けているだけで資産が増えますし、Gincoではセキュリティ対策がしっかり施されていますので、もし興味のある方は今後行われるキャンペーンをチェックしてみてください。
クライアント型方式だから安心
新しくリリースされるぽい仮想通貨ウォレットが良さそう。
・クライアント型方式で秘密鍵を保存だから安心
・デザインも洗練されているぽく、スマホで使いやすいのは良い。Ginco – 安心・安全の仮想通貨ウォレット https://t.co/KXkFgzQvoB
— かずん (@hozmii) 2018年1月29日
Gincoはセキュリティ対策でクライアント型方式を採用しており、ユーザーにも安心感を与えています。
また、Gincoの秘密鍵を安全に保管しておけば、秘密鍵を利用して他のウォレットで復元して資産へアクセスすることが可能になります。
このように、Gincoはセキュリティ対策、アプリのデザイン、アプリの使いやすさなど、総じて評価が高く、ユーザーにとって必要とされるウォレットの開発にも挑戦しているため、今後の成長にも期待ができます。
まとめ
・Gincoはイーサリアムベースの仮想通貨を中心に取り扱っている。
・Gincoは日本語対応でデザイン性、操作性に優れておりユーザーからの定評がある。
・Gincoのモバイルウォレットは利用者自身が秘密鍵を管理するクライアント型方式を採用し、厳重なセキュリティ対策をしている。
・GincoではAirdropが行われており一定量の通貨を預金すれば仮想通貨がもらえる。
ウォレットアプリGincoの特徴や使い方などを解説しましたが参考にしていただけましたでしょうか?
Gincoは数あるウォレットの中でもイーサリアムベースの通貨に対応した環境が整えられており、非常に先見性のあるチームとも言えます。また、2019年2月には日本マイクロソフトと提携してサービス開発も進めることが発表されています。
株式会社Gincoはユーザーからも信頼が暑く、将来性の高い会社ですので、まだ仮想通貨ウォレットを利用したことのない方は、Gincoをインストールしてみて一度触ってみてはどうでしょうか?